“允恭”の読み方と例文
読み方割合
いんぎょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第十九代の天皇允恭いんぎょうの時代には、玉田宿禰たまだのすくねが反抗して殺された。また天皇が死ぬと、その子の穴穂あなほ皇子は、皇太子であった兄弟の木梨軽きなしのかる皇子を襲って、自殺せしめた。
それによると、衣通媛の兄媛なる允恭いんぎょうの妃の、水盤の冷さをえて、夫王をうごかして天位にかしめたという伝えも、水の女としての意義を示しているとするのだ。名案であると思う。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)