“木梨軽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きなしのかる50.0%
キナシカル50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第十九代の天皇允恭いんぎょうの時代には、玉田宿禰たまだのすくねが反抗して殺された。また天皇が死ぬと、その子の穴穂あなほ皇子は、皇太子であった兄弟の木梨軽きなしのかる皇子を襲って、自殺せしめた。
木梨軽キナシカル太子の古い情史風のばらっどの外に、新しい時代に宣伝せられたと思はれる悲しい恋語りが、やはり巡遊伶人の口から世間へちらばり、其が輯録せられて万葉にある。一つは宅守ヤカモリ相聞である。
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)