“宅守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヤカモリ66.7%
やかもり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中臣ナカトミ宅守ヤカモリ・狭野茅上郎女の短歌が沢山ある。此歌などは、万葉集では殆ど、終りに近い時代のものであるが、或はほかひ人の新しく歌つたものではなからうかと思はれる。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
木梨軽キナシカル太子の古い情史風のばらっどの外に、新しい時代に宣伝せられたと思はれる悲しい恋語りが、やはり巡遊伶人の口から世間へちらばり、其が輯録せられて万葉にある。一つは宅守ヤカモリ相聞である。
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
娘子おとめ宅守やかもりに贈った歌であるが、罪をゆるされて都にお帰りになった人が居るというので、嬉しくて死にそうでした、それがあなたかと思って、というのであるが
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
巻十五(三七八五)に宅守やかもりの、「ほととぎすあひだしまし置け汝が鳴けばふこころいたすべなし」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)