“塞外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいがい28.6%
さいぐわい28.6%
さくがい14.3%
さくぐわい14.3%
そくぐわい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち躍ったり跳ねたりし出したのはむしろ当然ではないであろうか? かつまた当時は塞外さいがいの馬の必死に交尾こうびを求めながら、縦横じゅうおうけまわる時期である。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
赤ちやけた殺風景な山巒さんらん、寒い荒凉とした曠野、汚ない不潔な支那人の生活、不味まづいしつこい支那料理、時には何うしてこんな不愉快な塞外さいぐわいの地にやつて来たらうと思ふやうなことも度々たび/\あつたが
時子 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
しかれども塞外さくがいの事には意を用いること密にして、永楽八年以後、数々しばしば漠北ばくほくを親征せしほどの帝の、帖木児チモル東せんとするを聞きては、いずくんぞ晏然あんぜんたらん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
むかし支那しなにおいて塞外さくぐわい鮮卑族せんひぞくの一しゆなる拓拔氏たくばつし中國ちうごく侵入しんにふし、黄河流域こうかりうゐき全部ぜんぶ占領せんれうしてくにせうしたが、漢民族かんみんぞく文化ぶんくわ溺惑できわくして、みづか自國じこく風俗ふうぞく慣習くわんしふをあらため、胡語こごきん
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
Bは身につまされたといふやうな心持で、かうした蒙古風の吹きすさんでゐる塞外そくぐわいの地に入つて行くH夫妻に同情した。
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)