“さいがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
際涯48.3%
災害31.0%
塞外6.9%
寨外6.9%
最外3.4%
西厓3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郊外かうぐわい際涯さいがいもなくうゑられたもゝはなが一ぱいあかくなると木陰こかげむぎあをおほうて、江戸川えどがはみづさかのぼ高瀬船たかせぶね白帆しらほあたたかえて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つとめ父傳藏に至り水損すゐそん打續うちつゞき其上災害さいがいならび至りて田畑殘りなく失ひせがれ傳吉十六歳のときおや傳藏は病死なし母一人殘り孝行かうかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遠くのぼって、陸口りっこう(漢口の上流)の塞外さいがい、臨江亭に会宴をもうけ、一日、関羽を招いてよく談じ、もしきかなければ、即座に彼を刺し殺してしまいますが……いかがでしょう、お任せ下さいますか
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
但し城壁の間にはエエデル・ワイズの花なども相見え、如何にも寨外さいがいへ参りたるらしき心もちだけは致し候。
雑信一束 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ただ花の器官に大小広狭こうきょう、ならびに色彩しきさいの違いがあるばかりだ。すなわち最外さいがいの大きな三ぺん萼片がくへんで、次にあるせまき三片が花弁かべんである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そしてこの区切りと最外さいがい外皮がいひのところまでの間が人のしょくする部分であるが、この部分は実は本当の果実(中心部をなせる)へ癒合ゆごうした付属物で
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
城門の鉄扉てっぴが閉まる時刻は、大陸の西厓さいがいにまっ赤な太陽が沈みかける頃で、望楼の役人が、六つのを叩くのが合図だった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)