“水損”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すゐそん66.7%
みずそん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとめ父傳藏に至り水損すゐそん打續うちつゞき其上災害さいがいならび至りて田畑殘りなく失ひせがれ傳吉十六歳のときおや傳藏は病死なし母一人殘り孝行かうかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
甘干あまぼしかきたやうに、のきへぶらげてりましつけ、……水損すゐそん山抜やまぬけ、御維新ごゐしん以来このかた城趾しろあとくさへる、ほりまる、むらさとくなりましたところへ、みちかはつて、旅人たびびととほらぬけえに
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
淀川よどがわ筋では難場なんばが多く、水損みずそんじの個処さえ少なくないと言い、東海道辺では天龍川てんりゅうがわの堤が切れて、浜松あたりの町家は七十軒も押し流されたとのうわさもある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)