“天龍川”の読み方と例文
新字:天竜川
読み方割合
てんりゅうがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天龍川てんりゅうがわのほとりに出てからも、浪士らは武装を解こうとしなかった。いずれも鎧兜よろいかぶと、あるいは黒の竪烏帽子たてえぼし、陣羽織のいでたちである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
すでにその日は、天龍川てんりゅうがわのほとりにれた三騎のひとびと、はたして、翌日よくじつの午後までに、刑場けいじょう矢来やらいぎわまで、けつけることができるのであろうか?
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
淀川よどがわ筋では難場なんばが多く、水損みずそんじの個処さえ少なくないと言い、東海道辺では天龍川てんりゅうがわの堤が切れて、浜松あたりの町家は七十軒も押し流されたとのうわさもある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)