“てんりゅうがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天龍川66.7%
天竜川33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淀川よどがわ筋では難場なんばが多く、水損みずそんじの個処さえ少なくないと言い、東海道辺では天龍川てんりゅうがわの堤が切れて、浜松あたりの町家は七十軒も押し流されたとのうわさもある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
天龍川てんりゅうがわのほとりに住む百姓三十一か村、後には六十五か村のものは、こんなふうにして彼らのくわを捨て、彼らの田園を離れ、伊那から木曾への通路にあたる風越山かざこしやまの山道を越して
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
東京から大阪まで汽車でゆくのに、丹那たんなトンネルは避けることができるが、大井川や天竜川てんりゅうがわの鉄橋を避けることはできない。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
天井から、奔流ほんりゅうする水は、ものすごく、まるで天竜川てんりゅうがわのようであった。一郎の膝の下は、たちまち水の中につかってしまった。そうなると、もう、逃げだすことも出来なかった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)