“淀川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よどがわ90.9%
よどがは9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その挑戦的ちょうせんてきな態度が徳川方を激昂げきこうさせて東西雄藩の正面衝突が京都よりほど遠からぬ淀川よどがわ付近の地点に起こったとのうわさも伝わった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夜空をかざり、東は大和川やまとがわ、北は淀川よどがわ、西は横堀川よこぼりがわ、南は大空濠おおからぼりを境として、この世の物か、と疑われるばかりな夜景を現出していた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
以て親と思ふの孝心かうしんいさぎよく母に暇乞いとまごひなし五兩の金を路用にと懷中して其夜は十三淀川よどがはの船に打乘うちのり一日も早くと江戸へぞくだりける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こと、こと、ことと浪華橋の下駄の音がする時に、私等は船の障子を開けて、淀川よどがはの水をちやぶちやぶと手でもてあそぶのが、どんなに楽いことでしたらう、その頃の私等に。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)