“鎧兜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろいかぶと90.9%
よろひかぶと9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの水戸浪士が通った時から見ると、隔世の感がありますね。もうあんな鎧兜よろいかぶとや黒い竪烏帽子たてえぼしは見られませんね。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
んぬる長光寺ちょうこうじの城攻めの折も、夫は博奕ばくちに負けましたために、馬はもとより鎧兜よろいかぶとさえ奪われて居ったそうでございます。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
英国や、欧洲大陸や、亜米利加アメリカでは、まだスコットランドの領主ランドロードという封建時代の鎧兜よろいかぶとを珍重する。
バットクラス (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「黙られい! いたずらに大言壮語——オッ、そういうお手前は、笠間氏じゃな、うわさによると、お手前は鎧兜よろいかぶとを着してしんかれるということじゃが」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかし、どちらであるにしても、内濠とある以上は、たとい天下、波風一つ起こらぬ泰平のご時勢であったとて、濠は城の鎧兜よろいかぶと、このあたり一帯の警戒警備に怠りのあるはずはない。
「親分でも、あの娘を一と眼見ると、そんな心持になりますよ、——そのお鈴坊を見染めたのが、牛込肴町の兜屋かぶとや三郎兵衞の伜殿松とのまつ、兜屋と言つたつて、鎧兜よろひかぶとを賣るわけぢやありません。武家あがりの酒屋で、大した身上で、後家の娘のお鈴を、金にあかして貰つたんで」