“鎧兜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろいかぶと90.9%
よろひかぶと9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるでもう三千円が鎧兜よろいかぶとに身をかためて腹の奥にふんぞりかへつてゐるやうなものだ。そこで椋原孔明氏は極めて冷静に呼鈴を押した。
天龍川てんりゅうがわのほとりに出てからも、浪士らは武装を解こうとしなかった。いずれも鎧兜よろいかぶと、あるいは黒の竪烏帽子たてえぼし、陣羽織のいでたちである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
親分でも、あの娘を一と眼見ると、そんな心持になりますよ、——そのお鈴坊を見染めたのが、牛込肴町の兜屋かぶとや三郎兵衞の伜殿松とのまつ、兜屋と言つたつて、鎧兜よろひかぶとを賣るわけぢやありません。