“鎧袖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいしゅう90.0%
がいしう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、手具脛てぐすねひいて待つ所へ、魏軍三万の張郃ちょうこう戴陵たいりょうはほとんど鎧袖がいしゅうしょくの勢いでこれへ当ってきた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木の根や草の芽は鎧袖がいしゅう一触であった。堅い岸べもぽこりと削りとられた。すると、辛酸した植物どもの営みは、まっさかさまであった。水は顛落てんらくするものを何でもみこんだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
鎧袖がいしう一觸の氣をもつて、それを克服しつつ處世するところに、無駄なく、不斷に自分をも鍜錬してゆかうとする快活な餘裕さへ自ら保たれてくる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)