“戴陵”の読み方と例文
読み方割合
たいりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、手具脛てぐすねひいて待つ所へ、魏軍三万の張郃ちょうこう戴陵たいりょうはほとんど鎧袖がいしゅうしょくの勢いでこれへ当ってきた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
重々畳々ちょうちょうじょうじょうと諸所に分裂を来し、戴陵たいりょう楽綝がくりんとほか六十騎は挺身してついに蜀の中軍へ突入していたが、あたかも旋風の中へ飛び込んでしまったように、惨霧濛々さんむもうもうと、度を失い
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は乗り換え馬を拾って麓へ逃げ退いたが、友軍の戴陵たいりょうが、敵の重囲に落ちているのを知ると、ふたたび取って返して戴陵を救い出し、ついにもとの道へ引っ返した様子である。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)