“戴曼公”の読み方と例文
読み方割合
たいまんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もと嶺松寺には戴曼公たいまんこう表石ひょうせきがあって、瑞仙はそのかたわらに葬られたというのである。向島にいたわたくしも嶺松寺という寺は知らなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その墓の行方ゆくえは探討したいものである。それに戴曼公たいまんこうの表石というものも、もし存していたら、名蹟の一に算すべきものであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
所詮しょせん今になって戴曼公たいまんこうの表石や池田氏の墓碣の踪迹そうせきを発見することは出来ぬであろう。わたくしは念を捜索に絶つより外あるまい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)