“鎧甲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろいかぶと57.1%
がいこう35.7%
よろい7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの山伏は、おそらく九度山くどやまの一類だろう。兜巾ときん白衣びゃくえ鎧甲よろいかぶとに着かえれば、何のなにがしと、相当な名のある古強者ふるつわものにちがいない」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両軍は祁山きざんの前に陣を張った。山野の春は浅く、陽は澄み、彼我ひが旌旗せいき鎧甲がいこうはけむりかがやいて、天下の壮観といえる対陣だった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この時、お館の方角から鎧甲よろいの擦れ合う音、軍馬の鳴らすひづめの音が幽かながらも聞こえて来た。刻一刻とその物音は邸を指して近寄って来る。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)