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鎧甲
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がいこう
ふりがな文庫
“
鎧甲
(
がいこう
)” の例文
両軍は
祁山
(
きざん
)
の前に陣を張った。山野の春は浅く、陽は澄み、
彼我
(
ひが
)
の
旌旗
(
せいき
)
鎧甲
(
がいこう
)
はけむり
燦
(
かがや
)
いて、天下の壮観といえる対陣だった。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まだ
癒
(
い
)
えきらない
後
(
うし
)
ろ
傷
(
きず
)
の身に
鎧甲
(
がいこう
)
を着けて、周瑜は剛気にも馬にとびのり、自身、数百騎をひきいて陣外へ出て行った。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると右陣の劉封は、父玄徳の威をうしろに負って、これも華やかな
鎧甲
(
がいこう
)
を誇りながら、たちまち駒を飛ばして出た。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家にひそんで食をむさぼり老慾に
耽
(
ふけ
)
りてあるなら助けもおくべきに、何とて、似あわしからぬ
鎧甲
(
がいこう
)
を
粧
(
よそお
)
いて、みだりにこの陣前へはのさばり出たるか。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陽は烈々、中天に
午刻
(
ひるどき
)
の近きを思わせ、
鎧甲
(
がいこう
)
の鮮血も忽ち乾いて、
漆
(
うるし
)
の
刎
(
は
)
ねのような黒光りを見せている。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
赤兎馬
(
せきとば
)
は、久しぶりに、
鎧甲
(
がいこう
)
大剣の主人を乗せて、月下の四十五里を、尾をひいて奔った。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
西羗
(
せいきょう
)
の
鼠賊
(
そぞく
)
が、権者の
鎧甲
(
がいこう
)
を借りて、人に似たる言葉を吐くものかな。われはただ今日を嘆く。いかなれば汝のごとき北辺の
胡族
(
えびす
)
の血を、わが年来の
晃刀
(
こうとう
)
に汚さねばならぬか——と。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鎧
漢検準1級
部首:⾦
18画
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
“鎧”で始まる語句
鎧
鎧櫃
鎧戸
鎧扉
鎧通
鎧武者
鎧袖
鎧橋
鎧兜
鎧師