“胡族”の読み方と例文
読み方割合
えびす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時天子は御涙をのんで、いとしき御女おんむすめの君をもって、胡族えびすの主にめあわせたまい、一時の和親を保って臥薪嘗胆がしんしょうたん、その間に弓馬をみがいたという例もあります。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西羗せいきょう鼠賊そぞくが、権者の鎧甲がいこうを借りて、人に似たる言葉を吐くものかな。われはただ今日を嘆く。いかなれば汝のごとき北辺の胡族えびすの血を、わが年来の晃刀こうとうに汚さねばならぬか——と。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と見たか、本国に胡族えびすの襲来があればと触れて、にわかに、西涼へさして帰った。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)