“胡麻塩”のいろいろな読み方と例文
旧字:胡麻鹽
読み方割合
ごましお96.6%
ごましほ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日の会主は本阿弥長職派ほんあみちょうしょくはにゆかりのある藩中の老人。さっきから皆がちらちらと視線を送っている胡麻塩ごましお茶筅頭ちゃせんあたまのおやじがそれだ。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
同じ縁側の遥か下手に平伏している大目付役、尾藤内記びとうないき胡麻塩ごましお頭を睨み付けていた。側女そばめを連れて散歩に出かけるところらしかった。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
小林氏は胡麻塩ごましほの頭をじつとかしげて考へ込んでゐたが、皿が済んで紅茶が出る頃になつて、やつとその理由わけが判つた。
偖主人の鬼一殿は何処におはすぞと見てあれば、大玄関の真中に、大礼服のよそほひ美々しく、左手ゆんで剣𣠽けんぱを握り、右に胡麻塩ごましほ長髯ちようせんし、いかめしき顔して、眼鏡を光らしつゝたゝずみたまふが
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)