“胡麻化”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごまか93.9%
ごまくわ6.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「相変らず元気がいいね。結構だ。君は十年前と容子ようすが少しも変っていないからえらい」と鈴木君は柳に受けて、胡麻化ごまかそうとする。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかしそれは特別手当とか、実際はやらない夜勤手当とかで胡麻化ごまかして、金を払ったので、正式に勅任官待遇にしたわけではない。
六三制を活かす道 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
その事で何日いつだつたか、まはつて来た郡視学と二時間許り議論をしたのよ。その時の面白かつたこと? 結局視学の方が敗けて胡麻化ごまくわして了つたの。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
なんだか厭世の様な呑気のんきの様な妙なのね。わたくしよくわからないわ。けれども、少し胡麻化ごまくわして入らつしやる様よ」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)