“ごましほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡麻鹽77.8%
胡麻塩22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死にかけてゐる父親の胡麻鹽ごましほたぶさを取つて、ゆすぶり加減にグワツと睨んだ、金之助の顏は、男姿ながら、鬼女そのまゝの物凄ものすごさだつたのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
總髮にした胡麻鹽ごましほ頭、まだ皺も寄らない逞しい身體と、微笑を湛へた柔和な顏、何んとなく人好きのする中年者で、身扮みなりも折目正しく、一本差した腰も輕く、顏見知りの八五郎にまで
小林氏は胡麻塩ごましほの頭をじつとかしげて考へ込んでゐたが、皿が済んで紅茶が出る頃になつて、やつとその理由わけが判つた。
偖主人の鬼一殿は何処におはすぞと見てあれば、大玄関の真中に、大礼服のよそほひ美々しく、左手ゆんで剣𣠽けんぱを握り、右に胡麻塩ごましほ長髯ちようせんし、いかめしき顔して、眼鏡を光らしつゝたゝずみたまふが
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)