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胡麻鹽
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ごましほ
ふりがな文庫
“
胡麻鹽
(
ごましほ
)” の例文
新字:
胡麻塩
四十六といふにしては恐ろしく老けて、
胡麻鹽
(
ごましほ
)
頭を振りながら、口をポカリと開いて、何んの反應もなく二人の美女を眺めて居ります。
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
胡麻鹽
(
ごましほ
)
の
腮鬚
(
あごひげ
)
の長い受付の
老爺
(
おやぢ
)
の顏を、半圓形の硝子窓の中に、覗きカラクリのやうに見て、右へ曲つて行くと、白い壁の長い廊下が續いて、其の片側には、下駄箱を横にしたやうに
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
死にかけてゐる父親の
胡麻鹽
(
ごましほ
)
の
髻
(
たぶさ
)
を取つて、ゆすぶり加減にグワツと睨んだ、金之助の顏は、男姿ながら、鬼女そのまゝの
物凄
(
ものすご
)
さだつたのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
總髮にした
胡麻鹽
(
ごましほ
)
頭、まだ皺も寄らない逞しい身體と、微笑を湛へた柔和な顏、何んとなく人好きのする中年者で、
身扮
(
みなり
)
も折目正しく、一本差した腰も輕く、顏見知りの八五郎にまで
銭形平次捕物控:277 和蘭の銀貨
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
徳庵先生は、
鐵拐仙人
(
てつかいせんにん
)
のやうな長い息を吐くのです。
慈姑
(
くわゐ
)
の取手に
山羊髯
(
やぎひげ
)
、それも
胡麻鹽
(
ごましほ
)
になつて、世に古りた姿ですが、昔は斯ういふ醫者が信用されました。平次が默つて後を
促
(
うな
)
がすと
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
痩
(
や
)
せこけて
靜脈
(
じやうみやく
)
が浮いて、生きてゐるのが不思議なくらゐ、頭は
胡麻鹽
(
ごましほ
)
の虫食い、顏色は
痙攣性
(
けいれんせい
)
の病氣の人によく見かける、鉛のやうな色で、落ち
窪
(
くぼ
)
んだ眼だけが、
曾
(
かつ
)
ては帳場格子の中で
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
次郎右衞門は
胡麻鹽
(
ごましほ
)
になつた頭を掻き乍ら、打ち
萎
(
しを
)
れた顏を擧げました。
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
久六は頑固らしく
胡麻鹽
(
ごましほ
)
頭を振るのです。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
胡
漢検準1級
部首:⾁
9画
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
鹽
部首:⿄
24画
“胡麻鹽”で始まる語句
胡麻鹽頭
胡麻鹽髭
胡麻鹽髷