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塞外
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さくがい
然れども
塞外の事には意を用いること密にして、永楽八年以後、
数々漠北を親征せしほどの帝の、
帖木児東せんとするを聞きては、
奚んぞ
能く
晏然たらん。
十一年
甸に至りて還り、十二年易数を学びたもう。
此歳永楽帝また
塞外に
出で、
瓦剌を征したもう。皇太孫
九龍口に
於て危難に臨む。十三年建文帝
衡山に遊ばせたもう。
永楽帝の燕王たるや、
塞北に出征して、よく
胡情を知る。部下の諸将もまた
夷事に通ずる者多し。王の
南する、
幕中に
番騎を蔵す。
凡そ
此等の事に徴して、永楽帝の
塞外の状勢を
暁れるを知るべし。