“侵入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんにゅう56.3%
しんにふ18.8%
しんにゆう6.3%
きりこ6.3%
はい6.3%
をかし6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大キュロスとカッサンダネとの息子むすこ波斯ぺるしゃ王カンビュセスが埃及えじぷと侵入しんにゅうした時のこと、その麾下きかの部将にパリスカスなる者があった。
木乃伊 (新字新仮名) / 中島敦(著)
二三尺にさんじやく今度こんどは——荒庭あらには飛石とびいしのやうに、つゝんだまゝのがごろ/\してる。奧座敷おくざしき侵入しんにふした。——これおもふと、いつもの天井てんじやう荒𢌞あれまはるのなどは、もののかずではない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それはかんなか空氣くうき侵入しんにゆうしてくさやすいが、直接ちよくせつ土中どちゆううづめるとき空氣くうきにくいので、かへってよく保存ほぞんされるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
『いよ/\市村も侵入きりこんで来るさうだ。』と一人が言へば、『左様さう言ふ君こそ御先棒に使役つかはれるんぢや無いか。』と攪返まぜかへすものがある。弁護士の名は幾度か繰返された。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
冷々ひやひやとした空気は三吉が心の内部なかまでも侵入はいって来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
我国の雪意ゆきもよひ暖国だんこくひとしからず。およそ九月のなかばより霜をおきて寒気次第しだいはげしく、九月の末にいたれ殺風さつふうはだへ侵入をかし冬枯ふゆがれ諸木しよぼくおとし、天色てんしよくせふ/\として日のひかりざる事連日れんじつ是雪のもよほし也。