“どき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
32.0%
30.3%
土器11.5%
怒気10.7%
3.3%
怒氣2.5%
度期2.5%
動悸1.6%
富木0.8%
土噐0.8%
季節0.8%
0.8%
時期0.8%
0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜が明けても、新九郎は窓に心を奪われて悩乱を続けている。そしてふと夕暮どき、昨日の裏門を出て行く兄の姿と千浪の影を再び見た。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、一時、二時、むかしのことばでいえば、丑三うしみどきです。もう電車の音も聞こえません。自動車の地ひびきもまれになりました。
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ある學者がくしやのごときは、土器どきらない人間生活にんげんせいかつ野蠻的生活やばんてきせいかつ土器どきをもつ人間にんげん生活せいかつ半開生活はんかいせいかつしようして區別くべつするくらゐであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
と云いさま、ガアッとたんの若侍の顔にき付けました故、流石さすがに勘弁強い若侍も、今は怒気どき一度にかおあらわれ
前夜ぜんやあめはれそら薄雲うすぐも隙間あひまから日影ひかげもれてはるものゝ梅雨つゆどきあらそはれず、天際てんさいおも雨雲あまぐもおほママかさなつてた。汽車きしや御丁寧ごていねい各驛かくえきひろつてゆく。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
船長せんちやう周章あはてゝ起上おきあがつたが、怒氣どき滿面まんめん、けれど自己おの醜態しゆうたいおここと出來できず、ビールだるのやうなはらてゝ、物凄ものすごまなこ水夫すゐふどもにらけると、此時このときわたくしかたはらにはひげながい、あたま禿はげ
「加集! ぢやア、君にまかせた」と云つた聲さへ、耳からでも出たやうになつて、一度期どき忿懣ふんまんの情が顏に燃えあがつた。
動悸どきっとしましたね? あんたは、鮎というと目も鼻もない」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
富木どきどのの御物おんものがたり候は、このはわ(母)のなげきのなかに、りんずう(臨終りんじう)のよくをはせしと、あまがよくあたり、かんびやうせしことのうれしさ
の走ることは弓の力、雲のゆくことは龍のちから、男のしわざは女の力なり。いま富木どきどの、これへおわたりある事、尼御前あまごぜんの御力なり、けぶりをみれば火をみる、あめをみればりうをみる。
土噐どきの形状紋樣もんように至つては多言たげんを要せず、實物じつぶつを見たる人はさらなり、第七回の挿圖さしづのみを見たる人も、未開みかいの人民が如何にしてく迄に美事みごとなるものを作り出せしかと意外いぐわいの感をいだくならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
新聞記事だねの夏枯れ季節どきに入りかけた時分なので、私のいる福岡時報は勿論のこと
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし今夜は何か絶えず気がたかぶっているのは、松岡には女が来て行ったことに原因していることに気がついていたのだが………こんなに廊下へ出て見る気や、悪寒や、胸のどきつくことや
三階の家 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
追テ参上ノ儀ハ二十三日夜五ツ時期どき限ニ候其節宗十郎一手ノ内ヲ以テ誘引可有之事
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
重候へ共茲ぞ恩の報じどきと存じ夜の目も眠ず賃苧ちんををうみて看病おこたりなく致せし事は家主始同長屋の者をお尋ありても相知申すべく候かく難儀なんぎの暮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
所謂いはゆる貧僧ひんそうのかさねどきで、ついでに翌朝よくてうぶんしるしてく。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)