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怒気
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どき
ふりがな文庫
“
怒気
(
どき
)” の例文
旧字:
怒氣
勝家
(
かついえ
)
も
愚将
(
ぐしょう
)
ではない、ましてや分別もじゅうぶんな年ごろ。
理
(
り
)
のとうぜんに、やり場のない
怒気
(
どき
)
が、うめきとなって口からもれる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と云いさま、ガアッと
痰
(
たん
)
を
彼
(
か
)
の若侍の顔に
唾
(
は
)
き付けました故、
流石
(
さすが
)
に勘弁強い若侍も、今は
早
(
は
)
や
怒気
(
どき
)
一度に
面
(
かお
)
に
顕
(
あら
)
われ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
怒気
(
どき
)
を破裂させた造酒が、グッ! 手をのばして長庵の
襟髪
(
えりがみ
)
を掴んだ。お六が割り込んで来た。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
鳥井は青ざめた顔に
幽
(
かす
)
かな
怒気
(
どき
)
を含んでなじる様に云った。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
葛岡は、さっと顔に
怒気
(
どき
)
を見せ
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
魔力
(
まりょく
)
はそれをはなった
持主
(
もちぬし
)
の
怒気
(
どき
)
をうけて、ブウーンと
独楽
(
こま
)
の
心棒
(
しんぼう
)
に
生命力
(
せいめいりょく
)
をよみがえらし、
蛾次郎
(
がじろう
)
の顔へうなりをあげておどってきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
といわれ、作藏は少し
怒気
(
どき
)
を含み、
訛声
(
だみごえ
)
を張上げ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
青年が満身に
怒気
(
どき
)
をふくんでどなり返した。
黒蜥蜴
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「なにッ」と持ちなおした鉄杖を、まッこうにふりかぶった忍剣は、
怒気
(
どき
)
にもえた目をみひらいて、ジリジリと相手のすきをねらいつめる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秀吉の
怒気
(
どき
)
は、容易にさめないのである。そばには、近衆たちも聞いている。そして、市助のすがたへ、秀吉と同じように
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、秀吉は、やり場のない
怒気
(
どき
)
を、あきらかに、
面
(
おもて
)
に燃やした。天野、小坂の物見の復命も
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兄のそんな偏愛と師直の奸策とが結ばれて、自分のこれまでに尽してきた半生の功も、副将軍の地位も、
一朝
(
いっちょう
)
にいま、
剥
(
は
)
ぎ取られたのかと思うと、直義は煮えるような
怒気
(
どき
)
と淋しさとにくるまれた。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冷やかされたので、お十夜の
怒気
(
どき
)
は、ムラムラと燃えた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「怒らないことですな。
怒気
(
どき
)
を発するのは禁物です」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
元気というよりは
怒気
(
どき
)
であった。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“怒気”の意味
《名詞》
怒りの感情やそれが現れた表情。
(出典:Wiktionary)
怒
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“怒気”で始まる語句
怒気心頭
怒気忿々
怒気憤々
怒気紛々