をど)” の例文
私は、をどされた。胸がひとつ不気味に鳴つた。振り返つて見ると藤村の寝顔には、変な微笑が浮んでゐる。彼が、口のうちで何かわけのわからぬ寝言を呟いたのであつた。
環魚洞風景 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)