“悸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おど/\50.0%
どきどき20.0%
おどおど10.0%
びくびく10.0%
びく/\10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君の顔色には何だか生気がない、病的といふほどのことではなしに……。眼つきが何となく悸々おど/\としてゐる、今日も!」
素書 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
察しるがいつて、そりや貴方、お互ぢやありませんか。ああ、私は今だに胸が悸々どきどきして、後から追掛おつかけられるやうな気持がして、何だか落着かなくて可けない
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私が遠慮なく襖をあけると彼は、他の者でなくつて好かつたといふ風に悸々おどおどした眼をあげて
毒気 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
正吉だけが酷く悸々びくびくとしてゐた。
村のストア派 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
浮べる程の余裕もない、と云つて余り悸々びく/\するのも自尊心に関した。私は主に蹄の音に耳を傾けてゐた。
鱗雲 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)