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『素書』
ふりがな文庫
『
素書
(
てがみ
)
』
「マダムの御気嫌はどう?今日は?」 山崎の顔を見るなり私は、部屋の入口に突立つたまゝ凝つと、訊ねた。——「君の顔色には何だか生気がない、病的といふほどのことではなしに……。眼つきが何となく悸々としてゐる、今日も!」 「さうだらう、俺は——」 …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮 第二十三巻第九号」新潮社、1926(大正15)年9月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約34分(500文字/分)
朗読目安時間
約56分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
紛
(
ごま
)
親爺
(
ヘンリー
)
悸
(
おど
)
毛唐
(
フオレナー
)
素書
(
てがみ
)
他人
(
ひと
)
先程
(
さつき
)
吾家
(
うち
)
呼吸
(
いき
)
蜩
(
ひぐらし
)
食卓
(
テーブル
)