悸々どきどき)” の例文
察しるがいつて、そりや貴方、お互ぢやありませんか。ああ、私は今だに胸が悸々どきどきして、後から追掛おつかけられるやうな気持がして、何だか落着かなくて可けない
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この講義をするものは一方に控えていて順々に立って行くのであるが、段々と順番が進んで、私の座席近くまで出て行って、早や私の番が来そうになったので、胸は悸々どきどきするし必死の場合となった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)