交遊記こうゆうき
そのころも手帳に日記をつけてゐた。学生時分からの友達は鈴木十郎と柏村次郎だつた。大正九年のころ、時事新報の雑誌部に勤めてゐた。鈴木の義兄にあたる巌谷氏の恩顧だつた。鈴木とは子供の時からの友達で、僕が二年先に早稲田の文科に入り、受験生だつた彼 …
作品に特徴的な語句
おどか