“饅頭笠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんじゅうがさ66.7%
まんぢうがさ12.5%
まんぢゆうがさ12.5%
まんじうがさ4.2%
まんじゆうがさ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米友は依然として米友、車を曳かないだけの米友ですが、美少年は饅頭笠まんじゅうがさに赤合羽といったような、素丁稚姿すでっちすがたにすっかり身を落している。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何の風情もない、饅頭笠まんぢうがさを伏せた様な芝山で、逶迤うねくねしたみちいただきに尽きると、太い杉の樹が矗々すくすくと、八九本立つてゐて、二間四方の荒れ果てた愛宕神社のほこら
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
この娘が手甲脚絆きやはん負摺おひづるを背負つて、饅頭笠まんぢゆうがさに顏を隱したとしても、その楚々そゝたる姿や青春の美しさが沁み出るやうな御詠歌ごえいかの聲や
こしをだにくる所もなく、唯両脚を以てたいささへて蹲踞そんきよするのみ、躰上に毛氈もうせんと油紙とをかふれども何等なんらこうもなし、人夫にいたりては饅頭笠まんじうがさすでに初日の温泉塲をんせんばに於てやぶ
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
深い饅頭笠まんじゆうがさで顏を隱した、腰法衣こしごろもの修行者が訪ねて來て冠物かぶりもののまゝ阿波屋の使ひの者だがと私を呼出し、いきなり一と當て當身を喰はせて眼を廻させてしまひました。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)