“饅頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんじゅう78.1%
まんぢう7.6%
まんぢゆう7.6%
おまん1.9%
タアト1.0%
まんじゆう1.0%
まんづう1.0%
まんとう1.0%
マントウ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道庵はそれを見ながら、与八を相手にあたりかまわず無茶を言っては、すし饅頭まんじゅうを山の如く取って与八に食わせ、自分も食いながら
昨日きのふ美味うま最中もなかが出来たが今日けふの茶の時間には温かい饅頭まんぢうが作られた。晩餐には事務長から一同浴衣掛ゆかたがけよろしいと云ふ許しが出る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
広い境内を掃くのを、栄蔵や金ちやんが手伝つてあげると、このお坊さんは喜んで、いつも檀家だんかから頂いた饅頭まんぢゆう落雁らくがんをくれるのであつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
「豹ぼん。何ぞ賭けんとおもろないな。和尚おっさんは白饀しろあめいりの饅頭おまん六つ賭けるさかい、豹ぼんは……」
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
ハアトのキングが饅頭タアトとおっしゃった。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
宗因饅頭まんじゆうの店からそう遠くもない、しかも静かな小路の素人家しもたや
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は初めて見るこの大雪と驛々で聞く壽司すす饀餅あんもつ饅頭まんづう等といふやうな發音の違ふ物賣りの聲とで、南國の土佐と東北の仙臺との、氣候風俗習慣の差は、隨分甚しいであらうと想像し
それから二、三日の後、私が近所を散歩していると、彼は他の苦力と二人づれで、みちばたの露店の饅頭まんとうを食っていたが、私の姿をみるとぐに駈けて来た。連れの苦力は彼の兄であった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼等はただ饅頭マントウや、烤餅コウビンのかけらを食わして貰うだけだった。そして湯をのまして貰うだけだった。金は一文もなかった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)