“落雁”の読み方と例文
読み方割合
らくがん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見に行くと、——八五郎親分御苦勞樣、本當に恩に着ますよ、お茶が入りましたから、どうぞ——つて、小菊に包んで落雁らくがんを五つ——
今まで堅い岩でできていたものが、突然土か灰か落雁らくがんのようなものに変わってそのままでするするとたれ落ちたとしか思われない。
Liber Studiorum (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鐘は鉄面皮にもいつもよりは大きい声で、わめくやうに鳴つた。困つたのは堅田かただ落雁らくがんで、幾度往つて見ても雁はそこらに見えなかつた。