“らくがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落雁95.0%
落鴈5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鐘は鉄面皮にもいつもよりは大きい声で、わめくやうに鳴つた。困つたのは堅田かただ落雁らくがんで、幾度往つて見ても雁はそこらに見えなかつた。
広い境内を掃くのを、栄蔵や金ちやんが手伝つてあげると、このお坊さんは喜んで、いつも檀家だんかから頂いた饅頭まんぢゆう落雁らくがんをくれるのであつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
はなし御家中内に相應さうおうの口も有らば御世話下されよ娘の年は十八にして容顏きりやう沈魚ちんぎよ落鴈らくがん羞月しうげつ閉花へいくわともいひつべき美人なりと申ければ幸之進も獨身どくしん者故大きにこのもしく思ひ我等最早もはや四十歳に近けれどもさきにて構ひなくば母子ともに引取妻に致さんと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)