“相應”のいろいろな読み方と例文
新字:相応
読み方割合
さうおう41.9%
ふさは29.0%
ふさ19.4%
あひおう3.2%
そうおう3.2%
そぐ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殘しおき力に思ふ妻に別れし事なれば餘所よそ見目みるめ可哀いぢらしく哀れと云ふも餘りあり斯くてあるべき事ならねばそれ相應さうおう野邊のべの送りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼が私に置くのに相應ふさはしいと考へた信頼は、私の思慮に對する讚辭なのかも知れない。私はそれをそのまゝに顧みて受けるばかりだ。
これはな願ひを聞くものかな、おそかれ早かれ、いづれ持たねばならぬ妻なれば、相應ふさはしき縁もあらばと、老父われも疾くより心懸け居りしぞ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
治承五年の春を迎ふれば、世愈〻亂れ、都に程なき信濃には、木曾の次郎が兵を起して、兵衞佐と相應あひおうじて其勢ひ破竹はちくの如し。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
金庫きんこ書庫しよこ土藏どぞうにはおの/\おほきさに相應そうおうする器物きぶつたとへば土藏どぞうならばばけつ)にみづくこと。これは内部ないぶ貴重品きちようひん蒸燒むしやきになるのをふせぐためである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
あつさにかはりはないんです、お互樣たがひさま。」と唯吉たゞきちは、道理もつともらしいが、なにがお互樣たがひさまなのか、相應そぐはないことふ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)