トップ
>
相應
>
ふさは
ふりがな文庫
“
相應
(
ふさは
)” の例文
新字:
相応
彼が私に置くのに
相應
(
ふさは
)
しいと考へた信頼は、私の思慮に對する讚辭なのかも知れない。私はそれをそのまゝに顧みて受けるばかりだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ヂュリ いゝえ、
母樣
(
かゝさま
)
、
明日
(
あす
)
の
式
(
しき
)
に
相應
(
ふさは
)
しい
入用
(
いりよう
)
な
品程
(
しなほど
)
は
既
(
も
)
う
撰出
(
えりだ
)
しておきました。それゆゑ、
妾
(
わたし
)
にはお
介意
(
かまひ
)
なう、
乳母
(
うば
)
はお
傍
(
そば
)
で
夜中
(
よぢゅう
)
お
使
(
つか
)
ひ
下
(
くだ
)
されませ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
蒼白く引緊つた顏——情熱よりは理智と意志を思はせる顏ですが、いかにも上品で清潔で、富める庄司三郎兵衞には、年齡の
距
(
へだた
)
りを越えて
相應
(
ふさは
)
しい内儀です。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それこそムシケラにも價しない自分如きに
相應
(
ふさは
)
しからぬが、私はたうとう恐懼の涙を堰止め得なかつた。
滑川畔にて
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
さうしてそんなモデルに
相應
(
ふさは
)
しい女を見出す前に、或古い寺院の壁畫に
畫
(
ゑが
)
かれた、十字架に倒れたキリストを取り下して、窃かに土に葬り入れつゝあるマグダーレンが
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
また、
大通
(
おほどほ
)
りの
絹張
(
きぬばり
)
の
繪行燈
(
ゑあんどう
)
、
横町々々
(
よこちやう/\
)
の
紅
(
あか
)
い
軒提灯
(
のきぢやうちん
)
も、
祭禮
(
まつり
)
の
夜
(
よ
)
は
暗
(
やみ
)
の
方
(
はう
)
が
相應
(
ふさは
)
しい。
月
(
つき
)
の
紅提灯
(
べにぢやうちん
)
は
納涼
(
すゞみ
)
に
成
(
な
)
る。それから、
空
(
そら
)
の
冴
(
さ
)
えた
萬燈
(
まんどう
)
は、
霜
(
しも
)
のお
會式
(
ゑしき
)
を
思
(
おも
)
はせる。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
電光艇
(
でんくわうてい
)
!
電光艇
(
でんくわうてい
)
!
如何
(
いか
)
に
其實
(
そのじつ
)
に
相應
(
ふさは
)
しき
名
(
な
)
よと、
私
(
わたくし
)
は
感嘆
(
かんたん
)
すると、
大佐
(
たいさ
)
は
言
(
ことば
)
をつゞけ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
小屋の下は崖になつて、そこらには
沙魚
(
はぜ
)
釣りの足場として
相應
(
ふさは
)
しい岩が四つ五つ並んでゐるので、私は一度釣船に乘せて貰つて島へ渡つた時、その岩から岩を飛び歩いたことがあつた。
避病院
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
謙讓
(
けんぢやう
)
はキリスト教徒の美徳です。それは特にローウッドの生徒に
相應
(
ふさは
)
しいものです。私はそれの
涵養
(
かんやう
)
に特別の注意を拂ふやうに指導してゐます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
檢屍前はこの
忌
(
いま
)
はしい道具も取隱すわけに行かなかつたのでせう。刄渡り六寸程の
直刀
(
すぐは
)
で、なか/\の
業物
(
わざもの
)
らしく、拵へも見事、武家娘の嫁入り道具に
相應
(
ふさは
)
しい品です。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は、彼が彼女を愛してゐないことを、また彼からその
寶物
(
たからもの
)
を得るには、彼女の資格は
相應
(
ふさは
)
しくないことを感じた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
應
部首:⼼
17画
“相”で始まる語句
相
相手
相違
相応
相好
相撲
相談
相槌
相貌
相模