“破竹”の読み方と例文
読み方割合
はちく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直義の大軍勢は、破竹はちくの勢いで、備前和気郡の三石みついしへかかっていた。——船坂峠へかけて、ここは山陽第一のけんといわれる砦である。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
治承五年の春を迎ふれば、世愈〻亂れ、都に程なき信濃には、木曾の次郎が兵を起して、兵衞佐と相應あひおうじて其勢ひ破竹はちくの如し。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
「歌よみに与ふる書」の論鋒破竹はちくの如きは言ふを待たず。小説戯曲とうを論ずるも、今なほ僕等に適切なるものあり。こはひとり僕のみならず、佐藤春夫さとうはるをまた力説りよくせつする所。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)