“はちく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
破竹76.5%
淡竹23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「歌よみに与ふる書」の論鋒破竹はちくの如きは言ふを待たず。小説戯曲とうを論ずるも、今なほ僕等に適切なるものあり。こはひとり僕のみならず、佐藤春夫さとうはるをまた力説りよくせつする所。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
南洲及び木戸公等のさく、民のよくに因つて之をはしらしたればなり。是を以て破竹はちくいきほひありたり。
半蔵と寿平次とは一歩ひとあし先に出た。二人は本陣の裏木戸から、隣家の伏見屋の酒蔵さかぐらについて、暗いほど茂った苦竹まだけ淡竹はちくやぶの横へ出た。寺の方へ通う静かな裏道がそこにある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
竹といっても中々沢山な種類がありますが、まずその中で淡竹はちく苦竹まだけとが大関です。これがすなわち昔、呉竹くれたけといったものです。くれとはもともと朝鮮の方の名ですけれども、ここでは支那を指しています。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)