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淡竹
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はちく
ふりがな文庫
“
淡竹
(
はちく
)” の例文
玉蜀黍
(
たうもろこし
)
の畑が路傍に広く現はれるやうになつて来た。岸の
淡竹
(
はちく
)
の藪の向ふには、水が青く淵をたゝへて、筏が絵のやうに静かに滑つて行つた。
草津から伊香保まで
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
二人が
淡竹
(
はちく
)
の間の
径
(
みち
)
を
磧
(
かわら
)
の方におりて土橋にかかったところで、与右衛門は不意に累の荷物に手をかけて突き飛ばした。
累物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
半蔵と寿平次とは
一歩
(
ひとあし
)
先に出た。二人は本陣の裏木戸から、隣家の伏見屋の
酒蔵
(
さかぐら
)
について、暗いほど茂った
苦竹
(
まだけ
)
と
淡竹
(
はちく
)
の
藪
(
やぶ
)
の横へ出た。寺の方へ通う静かな裏道がそこにある。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
竹といっても中々沢山な種類がありますが、まずその中で
淡竹
(
はちく
)
と
苦竹
(
まだけ
)
とが大関です。これがすなわち昔、
呉竹
(
くれたけ
)
といったものです。
呉
(
くれ
)
とは
元
(
もとも
)
と朝鮮の方の名ですけれども、ここでは支那を指しています。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
“淡竹(ハチク)”の解説
ハチク(淡竹、甘竹)は中国原産の竹の一種。黄河流域以南に広く分布する。日本ではモウソウチクやマダケとともに日本三大有用竹に数えられている。別名アワダケ、呉竹(くれたけ)。
(出典:Wikipedia)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
“淡竹”で始まる語句
淡竹色