“呉竹”の読み方と例文
読み方割合
くれたけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北の東は涼しい泉があって、ここは夏の庭になっていた。座敷の前の庭には呉竹くれたけがたくさん植えてある。下風の涼しさが思われる。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
半井卜養なからいぼくようという狂歌師の狂歌に、浦島うらしまが釣の竿とて呉竹くれたけの節はろくろく伸びず縮まず、というのがありまするが、呉竹の竿など余り感心出来ぬものですが
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここは呉竹くれたけの根岸の里の御行おぎょうの松、番町だの、四谷だの、何を言っているのだ、そんなことで訪ね先がわかるものか、もっと要領のよい名ざしがありそうなものだと
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)