“力説”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りきせつ60.0%
りよくせつ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、蔦之助つたのすけとしても、事実じじつにおいて、その的先まとさきに見えないのであるから、それ以上いじょう、なんと理由りゆうづけて力説りきせつすることもできないのであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また作者さくしやが愛を熱心ねつしん宣傳せんでんして居るやうな場合ばあひにでも、寧ろその理智りちを以てことさらにそれを力説りきせつしようとする爲めに、どうかするとその愛は、作者さくしやの心からにじみ出たものではなくて
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「歌よみに与ふる書」の論鋒破竹はちくの如きは言ふを待たず。小説戯曲とうを論ずるも、今なほ僕等に適切なるものあり。こはひとり僕のみならず、佐藤春夫さとうはるをまた力説りよくせつする所。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ことに近頃の未来派は流動を力説りよくせつするベルグソンの哲学に刺激せられた所が多いと云はれて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)