“理智”の読み方と例文
読み方割合
りち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、この肖像画の成功はその顔に巧みに現わされた自覚した近代的女性に特有な、理智りち的な、精神的な、表情の輝きであると云われていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ずあるなら、一般妥当と認められる理智りちの批判に耐え得られぬもの、とでも解するより今のところ仕方もない。
純粋小説論 (新字新仮名) / 横光利一(著)
雷鳴と電光のさすことのはげしくなったことは想像もできないほどである。この家へ雷が落ちそうにも近く鳴った。もう理智りちで物を見る人もなくなっていた。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)