“そぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソグ
語句割合
相応76.9%
恰当7.7%
相應7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして何か考え込みながら、窓から外を眺めている時の横顔などが、その気分と相応そぐわないほど淋しく見られることがあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
かつお勢は開豁はでな気質、文三は朴茂じみな気質。開豁が朴茂に感染れたから、何処どこ仮衣かりぎをしたように、恰当そぐわぬ所が有ッて、落着おちつきが悪かッたろう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あつさにかはりはないんです、お互樣たがひさま。」と唯吉たゞきちは、道理もつともらしいが、なにがお互樣たがひさまなのか、相應そぐはないことふ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
紫の矢絣やがすり箱迫はこせこの銀のぴらぴらというなら知らず、闇桜やみざくらとか聞く、暗いなかにフト忘れたように薄紅うすくれないのちらちらするすごい好みに、その高島田も似なければ、薄い駒下駄に紺蛇目傘こんじゃのめそぐわない。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)