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相應
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さうおう
ふりがな文庫
“
相應
(
さうおう
)” の例文
新字:
相応
殘し
置
(
おき
)
力に思ふ妻に別れし事なれば
餘所
(
よそ
)
の
見目
(
みるめ
)
も
可哀
(
いぢら
)
しく哀れと云ふも餘りあり斯くて
有
(
ある
)
べき事ならねばそれ
相應
(
さうおう
)
に
野邊
(
のべ
)
の送りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
毎夜
(
まいよ
)
同
(
おな
)
じ
火鉢
(
ひばち
)
の
兩側
(
りやうがは
)
に
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて、
食後
(
しよくご
)
一
時間
(
じかん
)
位
(
ぐらゐ
)
話
(
はなし
)
をした。
話
(
はなし
)
の
題目
(
だいもく
)
は
彼等
(
かれら
)
の
生活
(
せいくわつ
)
状態
(
じやうたい
)
に
相應
(
さうおう
)
した
程度
(
ていど
)
のものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
はかうして
極
(
きは
)
めて
悠長
(
いうちやう
)
に
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かす
樣
(
やう
)
でありながら、それでも
傭
(
やと
)
はれた
先
(
さき
)
で
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
の
扶持
(
ふち
)
はして
貰
(
もら
)
ふので、
相應
(
さうおう
)
な
錢
(
ぜに
)
を
獲
(
え
)
つゝあるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
小利口
(
こりこう
)
にきび/\と
立𢌞
(
たちま
)
はつて、
朝
(
あさ
)
は
六
(
む
)
つ
前
(
まへ
)
から
起
(
お
)
きて、
氣輕
(
きがる
)
身輕
(
みがる
)
は
足輕
(
あしがる
)
相應
(
さうおう
)
、くる/\とよく
働
(
はたら
)
く
上
(
うへ
)
、
早
(
はや
)
く
江戸
(
えど
)
の
水
(
みづ
)
に
染
(
し
)
みて、
早速
(
さつそく
)
情婦
(
いろ
)
を
一
(
ひと
)
つと
云
(
い
)
ふ
了簡
(
れうけん
)
から
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此方
(
こちら
)
が
此通
(
このとほ
)
りつまらぬ
活計
(
くらし
)
をして
居
(
ゐ
)
れば、
御前
(
おまへ
)
の
縁
(
ゑん
)
にすがつて
聟
(
むこ
)
の
助力
(
たすけ
)
を
受
(
う
)
けもするかと
他人樣
(
ひとさま
)
の
處思
(
おもはく
)
が
口惜
(
くちを
)
しく、
痩
(
や
)
せ
我慢
(
がまん
)
では
無
(
な
)
けれど
交際
(
つきあひ
)
だけは
御身分
(
ごみぶん
)
相應
(
さうおう
)
に
盡
(
つく
)
して
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
小生事
僥倖
(
げうかう
)
にも
相應
(
さうおう
)
の資産獲得いたし候も、妻もなく、子もなければ、小生生存中は養女となし、死後は
遺
(
のこ
)
す可き物は何物によらず讓り渡し度く存じ居り候。小生は、云々
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
此の意味で周三は、一家内から
相應
(
さうおう
)
に
手厚
(
てあつ
)
い
保護
(
ほご
)
を受けることになツた。繪を研究する爲には、
邸
(
てい
)
内に、立派な
獨立
(
どくりつ
)
の畫室も
建
(
た
)
てゝ貰ツた。そして他から見ると、
言分
(
いひぶん
)
の無い幸な
若様
(
わかさま
)
になツてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
レント
祭
(
さい
)
には
相應
(
さうおう
)
なれど
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
合て見れば我等が
謀計
(
はかりごと
)
の
當
(
あた
)
りしなり今にては見らるゝ通り
相應
(
さうおう
)
に
身上
(
しんじやう
)
も仕上たれば貴樣が今度遣ひし二人の
路用金位
(
ろようきんぐらゐ
)
は損をば
懸
(
かけ
)
ぬ
能
(
よき
)
江戸
土産
(
みやげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何處
(
どこ
)
の
家
(
うち
)
からもそれ
相應
(
さうおう
)
に
佛
(
ほとけ
)
へというて
供
(
そな
)
へる
馳走
(
ちさう
)
に
飽
(
あ
)
いて
卯平
(
うへい
)
は
始
(
はじ
)
めて
滿足
(
まんぞく
)
した
口
(
くち
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ふことが
出來
(
でき
)
たのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此
(
この
)
大
(
おほ
)
きな
庵
(
あん
)
を、たつた
一人
(
ひとり
)
で
預
(
あづ
)
かつてゐるさへ、
相應
(
さうおう
)
に
骨
(
ほね
)
が
折
(
を
)
れるのに、
其上
(
そのうへ
)
に
厄介
(
やくかい
)
が
増
(
ま
)
したら
嘸
(
さぞ
)
迷惑
(
めいわく
)
だらうと、
宗助
(
そうすけ
)
は
少
(
すこ
)
し
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
色
(
いろ
)
を
外
(
ほか
)
に
動
(
うご
)
かした。すると
宜道
(
ぎだう
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
十歳
(
とを
)
ばかりの
頃
(
ころ
)
までは
相應
(
さうおう
)
に
惡戯
(
いたづら
)
もつよく、
女
(
をんな
)
にしてはと
亡
(
な
)
き
母親
(
はゝおや
)
に
眉根
(
まゆね
)
を
寄
(
よ
)
せさして、ほころびの
小言
(
こごと
)
も十
分
(
ぶん
)
に
聞
(
き
)
きし
物
(
もの
)
なり、
今
(
いま
)
の
母
(
はゝ
)
は
父親
(
てゝおや
)
が
上役
(
うわやく
)
なりし
人
(
ひと
)
の
隱
(
かく
)
し
妻
(
づま
)
とやらお
妾
(
めかけ
)
とやら
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小利口
(
こりこう
)
にきび/\と
立𢌞
(
たちまは
)
る、
朝
(
あさ
)
は
六
(
む
)
つ
前
(
まへ
)
から
起
(
お
)
きて、
氣輕
(
きがる
)
身輕
(
みがる
)
は
足輕
(
あしがる
)
相應
(
さうおう
)
、くる/\とよく
働
(
はたら
)
く
上
(
うへ
)
、
早
(
はや
)
く
江戸
(
えど
)
の
水
(
みづ
)
に
染
(
し
)
みて
早速
(
さつそく
)
に
情婦
(
いろ
)
を
一
(
ひと
)
つと
云
(
い
)
ふ
了簡
(
れうけん
)
から、
些
(
ち
)
と
高
(
たか
)
い
鼻柱
(
はなばしら
)
から
手足
(
てあし
)
の
爪
(
つめ
)
まで
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
位
(
くらゐ
)
だから
變
(
へん
)
な
赤
(
あか
)
い
顏
(
かほ
)
もして
餘計
(
よけい
)
に
不愛想
(
ぶあいさう
)
にも
見
(
み
)
えるのであつたが、
後
(
のち
)
には
相應
(
さうおう
)
に
時候
(
じこう
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
もいへるやうに
成
(
な
)
つたとお
品
(
しな
)
は
能
(
よ
)
く
勘次
(
かんじ
)
へ
語
(
かた
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其方儀
先代
(
せんだい
)
嘉川平助に
恩
(
おん
)
も有之り候由にて藤五郎藤三郎
建部
(
たてべ
)
郷右衞門
伴
(
ばん
)
佐
(
すけ
)
十郎右四人
匿
(
かくま
)
ひ候
段
(
だん
)
深切
(
しんせつ
)
の
致方
(
いたしかた
)
に候
得共
(
えども
)
身分不
相應
(
さうおう
)
なる儀に
付
(
つき
)
以後法外之なき樣心掛べし
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
專門
(
せんもん
)
は
工科
(
こうくわ
)
の
器械學
(
きかいがく
)
だから、
企業熱
(
きげふねつ
)
の
下火
(
したび
)
になつた
今日
(
こんにち
)
と
雖
(
いへども
)
、
日本中
(
にほんぢゆう
)
に
澤山
(
たくさん
)
ある
會社
(
くわいしや
)
に、
相應
(
さうおう
)
の
口
(
くち
)
の
一
(
ひと
)
つや
二
(
ふた
)
つあるのは、
勿論
(
もちろん
)
であるが、
親讓
(
おやゆづ
)
りの
山氣
(
やまぎ
)
が
何處
(
どこ
)
かに
潛
(
ひそ
)
んでゐるものと
見
(
み
)
えて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
が、
四疊半
(
よでふはん
)
でも
六疊
(
ろくでふ
)
でも、
琵琶棚
(
びはだな
)
つきの
廣間
(
ひろま
)
でも、そこは
仁體
(
にんてい
)
相應
(
さうおう
)
として、これに
調子
(
てうし
)
がついて、
別嬪
(
べつぴん
)
の
聲
(
こゑ
)
で
聞
(
き
)
かうとすると、
三味線
(
さみせん
)
の
損料
(
そんれう
)
だけでもお
安
(
やす
)
くない。
白
(
しろ
)
い
手
(
て
)
の
指環
(
ゆびわ
)
の
税
(
ぜい
)
がかゝる。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
萬
(
まん
)
が
中
(
なか
)
なる一
枚
(
まい
)
とても
數
(
かぞ
)
ふれば
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
なるを、
願
(
ねが
)
ひの
高
(
たか
)
に
相應
(
さうおう
)
の
員數
(
いんず
)
手近
(
てぢか
)
の
處
(
ところ
)
になく
成
(
なり
)
しとあらば、
我
(
わ
)
れにしても
疑
(
うたが
)
ひは
何處
(
いづこ
)
に
向
(
む
)
くべき、
調
(
しら
)
べられなば
何
(
なに
)
とせん、
何
(
なに
)
といはん、
言
(
い
)
ひ
㧞
(
ぬ
)
けんは
罪深
(
つみふか
)
し
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
意趣
(
いしゆ
)
があらば
私
(
わたし
)
をお
撃
(
ぶ
)
ち、
相手
(
あいて
)
には
私
(
わたし
)
がなる、
伯母
(
おば
)
さん
止
(
と
)
めずに
下
(
くだ
)
されと
身
(
み
)
もだへして
罵
(
のゝし
)
れば、
何
(
なに
)
を
女郎
(
じよらう
)
め
頬桁
(
ほうげた
)
たゝく、
姉
(
あね
)
の
跡
(
あと
)
つぎの
乞食
(
こじき
)
め、
手前
(
てめへ
)
の
相手
(
あいて
)
にはこれが
相應
(
さうおう
)
だと
多人數
(
おほく
)
のうしろより
長吉
(
ちようきち
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
應
部首:⼼
17画
“相”で始まる語句
相
相手
相違
相応
相好
相撲
相談
相槌
相貌
相模