“仁體”のいろいろな読み方と例文
新字:仁体
読み方割合
にんてい66.7%
じんてい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
客といふのは四十五六の立派な仁體にんてい身扮みなりは地味で目立ちませんが、行屆いたたしなみで、何樣容易ならぬものを感じさせます。
が、四疊半よでふはんでも六疊ろくでふでも、琵琶棚びはだなつきの廣間ひろまでも、そこは仁體にんてい相應さうおうとして、これに調子てうしがついて、別嬪べつぴんこゑかうとすると、三味線さみせん損料そんれうだけでもおやすくない。しろ指環ゆびわぜいがかゝる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つけられて、臺本通り實は黒雲源左衞門の娘などと尤もらしくやつた。あの人は仁體じんていが良いから大概たいがいの嘘も本當に聞える、大した役者だつたよ
相手は町内でも人に立てられる三好屋の隱居、十とくまがひの被布ひふかなんか着て、雜俳ざつぱいに凝つて居ようといふ仁體じんていですが、話が不意だつたので、平次はツイ梅干を聯想れんさうせずには居られなかつたのです。