“仁王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
におう84.2%
にわう15.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今しも、二人づれの兄妹きょうだいらしい日本人の少年少女が、入口の受付で、仁王におうさまのように大きいロシア人から、どなりつけられている。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たとえば「河馬かば」とか、「仁王におう」とか、「どぶねずみ」とか、「胸毛むなげの六蔵」とか、いったようなのがそうであった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
二十面相はそう叫んで、その少年にとびかかっていきました。そしてたちまち、少年をこわきにかかえると、くるっと追手のほうをふりむいて、仁王におうだちになりました。
妖人ゴング (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「まるで仁王におうのようだね。仁王の行水ぎょうずいだ。そんな猛烈な顔がよくできるね。こりゃ不思議だ。そう眼をぐりぐりさせなくっても、背中は洗えそうなものだがね」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その力士の様子は日本の仁王におうと違って右の足を少し折り曲げ心に〔気味に〕左の足を斜線に突き立て、右の手を空に振り上げ左の手を伸ばして力を籠めて居る有様である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
『なに、なに、大丈夫だいじようぶ! 大丈夫だいじようぶ!。』とわたくし眞赤まつかになつて仁王にわうごと屹立つゝたつた。
が、あらず、それも、のちおもへば、ふせがんがために粉骨ふんこつしたまふ、焦身せうしん仁王にわうざうであつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
仁王にわうともくまんず六尺の丈夫ますらをからだのみか心さへ衰へて、めゝしき哀れに弓矢の恥を忘れしも戀の爲なりき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
山門さんもん仁王にわうあか幻想イリユウジヨン……
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
仁王にわうかほうへふたしたはせたばかり、あまおほきさとつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)