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仁王門
読み方 | 割合 |
におうもん | 72.2% |
にわうもん | 27.8% |
前の
仁王門の
大提灯。大提灯は次第に上へあがり、前のように
仲店を見渡すようになる。ただし大提灯の下部だけは消え
失せない。
殊に
仁王門を這入って
右手の、五重の塔、
経堂、ぬれ仏、
弁天山にかけての一
区劃は、宵の内からほとんど人通りがなかった。
本堂の中にと消えた若い芸者の
姿は再び階段の下に
現れて
仁王門の
方へと、
素足の
指先に
突掛けた
吾妻下駄を
内輪に軽く踏みながら歩いて
行く。
そりやア
仁王門だ、
是から
観音さまのお
堂だ。梅「
道理で
巨きいと思ひました……あゝ……
危い。と
驚いて
飛下る。近「フヽヽ
何だい、
見ともない、
鳩がゐるんだ。 ...