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仁王門
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にわうもん
ふりがな文庫
“
仁王門
(
にわうもん
)” の例文
本堂の中にと消えた若い芸者の
姿
(
すがた
)
は再び階段の下に
現
(
あらは
)
れて
仁王門
(
にわうもん
)
の
方
(
はう
)
へと、
素足
(
すあし
)
の
指先
(
ゆびさき
)
に
突掛
(
つゝか
)
けた
吾妻下駄
(
あづまげた
)
を
内輪
(
うちわ
)
に軽く踏みながら歩いて
行
(
ゆ
)
く。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そりやア
仁王門
(
にわうもん
)
だ、
是
(
これ
)
から
観音
(
くわんおん
)
さまのお
堂
(
だう
)
だ。梅「
道理
(
だうり
)
で
巨
(
おほ
)
きいと思ひました……あゝ……
危
(
あぶな
)
い。と
驚
(
おどろ
)
いて
飛下
(
とびさが
)
る。近「フヽヽ
何
(
なん
)
だい、
見
(
みつ
)
ともない、
鳩
(
はと
)
がゐるんだ。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
淺草寺
(
あさくさでら
)
の
觀世音
(
くわんぜおん
)
は
八方
(
はつぱう
)
の
火
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
に、
幾十萬
(
いくじふまん
)
の
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けて、
秋
(
あき
)
の
樹立
(
こだち
)
もみどりにして、
仁王門
(
にわうもん
)
、
五重
(
ごぢう
)
の
塔
(
たふ
)
とともに、
柳
(
やなぎ
)
もしだれて、
露
(
つゆ
)
のしたゝるばかり
嚴
(
おごそか
)
に
氣高
(
けだか
)
く
燒殘
(
やけのこ
)
つた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一に浅草といひさへすれば僕の目の前に現れるのは大きい
丹塗
(
にぬ
)
りの
伽藍
(
がらん
)
である。或はあの伽藍を中心にした
五重塔
(
ごぢゆうのたふ
)
や
仁王門
(
にわうもん
)
である。これは今度の
震災
(
しんさい
)
にも
幸
(
さいはひ
)
と無事に焼残つた。
野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「そのまゝ八つに疊んで帶の間へ挾んで、御神籤所から段々を降りて
石疊
(
いしだたみ
)
を
踏
(
ふ
)
んで、
仁王門
(
にわうもん
)
を出て、粂の平内樣のお堂の前へ立つて、帶の間から先刻の御神籤を出して格子に結はへるんで」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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この
悲
(
かなし
)
みはお
糸
(
いと
)
が
土産物
(
みやげもの
)
を買ふ
為
(
た
)
め
仁王門
(
にわうもん
)
を過ぎて
仲店
(
なかみせ
)
へ出た時
更
(
さら
)
に
又
(
また
)
堪
(
た
)
へがたいものとなつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
仁
常用漢字
小6
部首:⼈
4画
王
常用漢字
小1
部首:⽟
4画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
“仁王”で始まる語句
仁王
仁王立
仁王様
仁王尊
仁王経
仁王丸
仁王会
仁王講
仁王法華心経