“にわうもん”の漢字の書き方と例文
語句割合
仁王門100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一に浅草といひさへすれば僕の目の前に現れるのは大きい丹塗にぬりの伽藍がらんである。或はあの伽藍を中心にした五重塔ごぢゆうのたふ仁王門にわうもんである。これは今度の震災しんさいにもさいはひと無事に焼残つた。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「そのまゝ八つに疊んで帶の間へ挾んで、御神籤所から段々を降りて石疊いしだたみんで、仁王門にわうもんを出て、粂の平内樣のお堂の前へ立つて、帶の間から先刻の御神籤を出して格子に結はへるんで」
このかなしみはおいと土産物みやげものを買ふ仁王門にわうもんを過ぎて仲店なかみせへ出た時さらまたへがたいものとなつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)