“仁田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にった40.0%
にた30.0%
にたん20.0%
にったの10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大粒の霧を横なぐりに叩き付ける強い西風に吹かれながら、丈の高い偃松を押分けて、大尾根から南にはずれているガッチ河内の岳(地図の仁田にった岳)に往復する。
大井川奥山の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
伊勢の仁田にた村では井戸世古いどせこの二つ井といって、一つは濁って洗濯にしか使われず、その隣りの井戸はまことによい水でありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
虎に清正、仁田にたんに猪。鶴に亀、牡丹に唐獅子。竜宮の乙姫さま。それから、評判の狂言を三段返し五段返しで見せる。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
佐奈田余一さなだのよいち、天野遠景とおかげ仁田にったの忠常、大庭景親兄弟などの若い仲間が、入れ代り立ちかわり、き生きしたおもてをもって大股にあるいて出入りする姿が、この附近の道でよく見かけられた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)