“下仁田”の読み方と例文
読み方割合
しもにた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下仁田しもにた街道から国境を越えて、信州の南佐久へ入った山崎譲と七兵衛は、筑摩川ちくまがわの沿岸をさかのぼって、南へ南へと走りつづけます。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
病気以来肉も落ちせ、ずっと以前には信州の山の上から上州じょうしゅう下仁田しもにたまで日に二十里の道を歩いたこともあるすねとは自分ながら思われなかった。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「てまえは、上州下仁田しもにたの、草薙くさなぎ家の家来でござる。草薙家の亡主天鬼様は、鐘巻かねまき自斎先生の甥御おいごでござった。——で、小次郎どのとは、御幼少から存じておるので」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)